『Dread Delusion』開発元の新作『Entropy』がSteamで94%好評。地獄を目指すPS1風ターン制RPG
『Dread Delusion』のLovely Hellplaceが手がける新作RPG『Entropy』を紹介。6人パーティーのターン制戦闘、傭兵システム、PS1風の世界観、早期アクセス版の内容、Steam評価をまとめる。

2026年8月18日にSteamで早期アクセスを開始した**『Entropy』**が、じわじわ評価を伸ばしている。
開発は『Dread Delusion』を手がけたLovely Hellplace。前作は一人称視点で奇妙な世界を歩き回るオープンワールドRPGだったが、今回は最大6人のパーティーを組んで戦うターン制RPGになった。
見た目はかなりPS1時代のJRPGっぽい。ただ、Lovely Hellplaceらしい不穏な雰囲気はそのままで、悪魔に襲われた世界を旅しながら地獄を目指すという、かなり変わった作品になっている。
『Dread Delusion』とはかなり違うゲーム
前作『Dread Delusion』は探索そのものを楽しむタイプのRPGだったが、『Entropy』では戦闘とパーティー編成がかなり大きな比重を占めている。
物語は劇団の一員として始まり、舞台公演の最中に町が悪魔に襲われるところから一気に動き出す。最初はまともな武器すらなく、そこから仲間を集めて町を離れ、悪魔の侵攻を止めるために世界を旅していく。
ローポリのキャラクターや独特の色使いは前作にも通じるものがあり、ジャンルは変わってもLovely Hellplaceのゲームだと分かる見た目になっている。

ローポリで描かれた奇妙な世界を探索していく。画像出典:Steamストア/© Lovely Hellplace
最大6人のパーティーで戦う
戦闘は昔ながらのターン制RPGがベースで、最大6人までパーティーに加えられる。
各地ではMercenaryを雇うこともでき、武器や魔法、ステータスを見ながら自分なりの編成を作っていく。単純に人数を増やせば楽になるわけではなく、仲間にした傭兵には戦闘後の報酬から取り分を渡す必要がある。
強い仲間を増やすほど戦闘は楽になる一方で、自分の取り分は減っていく。このあたりは普通のJRPGとは少し違っていて、誰を連れていくかを考える理由にもなっている。
さらに負傷が残ったり、状況によっては仲間を失うこともあるため、パーティーを組んで終わりではない。戦闘を続けながら人員を維持していくところまで含めて遊ぶゲームになっている。
戦闘はオールドスクールだけど軽くはない
見た目だけならかなり懐かしいターン制RPGだが、中身は意外と厳しめ。
敵に合わせて武器や魔法を選び、前衛と後衛の役割を考えながら進める必要がある。とくに人数が増えてくると、単純な火力だけではなく、誰に何を任せるかが重要になってくる。

最大6人でパーティーを組み、武器や魔法を使って戦う。画像出典:Steamストア/© Lovely Hellplace
前作を知っていると、ここまでしっかりターン制RPGに振ってきたのは少し意外。ただ、世界を歩いて変なものを見つける楽しさと、危ない場所へ踏み込んでいく感覚はかなり残っている。
世界は相変わらずかなり気味が悪い
Lovely Hellplaceのゲームでやっぱり気になるのは世界観。
舞台となるGloaming Islesには、一見すると普通の町に見えても、背景を知るとかなり嫌な場所がいくつもある。かつて魔法技術を使った放送網で栄えていた町が、超常的な放送事故によって住民の精神を壊されたというような話まで出てくる。
設定だけ読むとかなり陰惨なのだが、画面はPS1風のカラフルなローポリ。この妙な明るさと不気味さが同居している感じは、『Dread Delusion』が好きだった人ならかなり馴染みやすいと思う。
単に暗いファンタジーというより、どこか間の抜けた部分や変なユーモアも混ざっているので、重すぎないのもいい。
早期アクセス版はAct Iまで遊べる
現在配信されているのは早期アクセス版で、現時点ではAct Iまでプレイできる。
外部レビューでは6〜8時間ほど遊んだ時点でも、世界観や戦闘、探索についてかなり好意的に評価されている。もちろん完成版のボリュームではないが、短い体験版を少し拡張した程度ではなく、ひとまとまりのRPGとして遊べる内容にはなっているようだ。
今後のアップデートでは新しいエリアや物語が追加される予定なので、完成を待ってから遊ぶか、今の段階から追うかは好みが分かれそう。
Steamでは94%好評
8月29日時点でSteamレビューは213件、そのうち94%が好評。評価区分は「非常に好評」となっている。
発売直後だけ高評価だったわけではなく、レビューが200件を超えた段階でも90%台半ばを維持しているのはかなり良いスタート。
前作の雰囲気を期待していた人からも、単なる『Dread Delusion 2』ではなく、別のRPGとしてちゃんと面白いという反応が出ている。
一方で、まだ早期アクセスということもあって、細かなバランスやテンポには荒い部分も残っている。このあたりは今後の更新でどこまで整っていくか見ていきたいところ。
無料Demoも配信中
『Entropy』には無料Demoも用意されている。
『Dread Delusion』とはゲーム性がかなり違うので、前作が好きだった人でも戦闘の感触やパーティー制が合うかは先に試しておいた方が分かりやすい。
早期アクセス作品をいきなり買うのが気になる人も、まずDemoから触れられるのはありがたい。
日本語にはまだ対応していない
かなり惜しいのが、現時点では日本語非対応なこと。
Steamの対応言語は英語のみで、会話や選択肢も多いRPGなので、英語が苦手だと少しハードルは高い。
まだ早期アクセス中なので今後対応言語が増える可能性はあるが、少なくとも現在は英語で遊ぶ必要がある。
PS1時代のちょっと変なRPGが好きなら気になる
『Entropy』は、昔のJRPGっぽい見た目だけを再現したゲームではない。
6人パーティーのターン制戦闘や傭兵への報酬、負傷といった少し厳しい仕組みに、『Dread Delusion』で見せた奇妙な世界観がそのまま乗っている。
早期アクセス開始からまだ2週間も経っていないが、Steamでは200件以上のレビューを集めながら94%好評を維持している。
日本語非対応なのはかなり惜しい。それでも『Dread Delusion』が好きだった人や、PS1時代の少し変なRPGに惹かれる人なら、かなり気になる一本だと思う。


