ダンジョンで奪った戦利品を自分の店で売る。『Fell & Sell』はハクスラ×店舗経営の新作ローグライク
ダンジョンで戦利品を集め、自分の店でクラフト・販売する新作『Fell & Sell』を紹介。日本語対応、無料デモ、Demo 2.0の大幅改修、正式版で増える要素までまとめる。

ダンジョンで拾った剣を、そのまま自分の店の棚へ並べて売る。
『Fell & Sell』は、この流れを一人称視点のハクスラ・ローグライクと店舗経営でつないだ新作だ。
店を経営するゲームは珍しくないし、ダンジョンへ潜って戦利品を持ち帰るゲームも多い。ただ、**「在庫が欲しければ自分で危険なダンジョンへ取りに行く」**という仕組みになると、急に商売が物騒になる。
Steamでは2026年8月26日発売予定。日本語インターフェイス・字幕に対応し、無料デモも配信されている。
※本記事は2026年8月26日時点のSteam公式情報と開発チームの告知をもとにしている。Steam上の発売日は8月26日表記だが、記事公開時点では日本のストアではまだアンロック前で、製品版レビューも投稿されていない。
『Fell & Sell』はどんなゲーム?
開発はArt Games Studio S.A.。パブリッシャーはArt Games Studio S.A.とPlayWay S.A.。
公式が掲げている基本ループはかなり分かりやすい。
ダンジョンで戦う → 戦利品を奪う → 生きて脱出する → クラフトする → 店の棚へ並べる → 売って稼ぐ → またダンジョンへ行く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年8月26日(Steam表記) |
| ジャンル | アクション / RPG / シミュレーション |
| プレイ人数 | シングルプレイ |
| 日本語 | インターフェイス・字幕対応 |
| 体験版 | Steamで無料配信中 |
| 開発 | Art Games Studio S.A. |

商品を仕入れる場所は問屋ではなくダンジョン。画像出典:Steamストア/© Art Games Studio S.A.
在庫が欲しければ、自分でダンジョンへ取りに行く
店舗経営部分だけを見ると、商品を仕入れて棚へ並べ、客に売って利益を出すゲームである。
ただし『Fell & Sell』には普通の仕入れ先があるわけではない。
武器を持ってダンジョンへ入り、モンスターやスケルトンと戦いながら素材や装備を回収する。無事に戻れたら、それをそのまま売ったり、クラフトの材料へ回したりして店の商品を増やしていく。
つまり、店を大きくしたいほど危険な場所へ行く理由が増える。
「あと少し持ち帰りたい」と欲張った結果、帰れなくなる。ローグライク側のリスクと店の在庫が直接つながっているのが面白いところだ。
店も、ただ商品を置くだけではない
店側には商品の陳列、クラフト、価格や経済、店舗アップグレードといった要素がある。
特に直近のDemo 2.0では、客まわりがかなり手を入れられた。
客の来店数が増え、NPCの移動が改善されたほか、こちらから客を店へ呼び込めるようになった。Shop Comfortも周辺から訪れる客数へ影響するよう調整されている。
クラフトに必要な素材やGoldも軽くなり、基本素材の価格も調整。さらにカウンターでは、客が何を購入しているのか確認できるようになった。
ダンジョンで拾ったものを「売却ボタン」で換金して終わりではなく、ちゃんと店を回す時間が別にあるタイプなのが分かる。

戦って持ち帰ったものが、そのまま店の在庫へつながっていく。画像出典:Steamストア/© Art Games Studio S.A.
発売直前にDemo 2.0でかなり作り直されている
このゲームで少し気になったのが、発売直前に配信されたDemo 2.0。
名前だけを見ると普通のデモ更新だが、開発側は「小さなパッチではなく大規模なオーバーホール」としている。
デモを遊んだ人からDiscordやSteam Discussionsへ寄せられたフィードバックを読み、フルゲームに近い体験へ作り直したという。
主な変更を見ると、かなり広い。
- ダンジョン内のオブジェクトを壊せるように変更
- FPSを30~40%改善したとする大規模最適化
- 手のアニメーションを刷新
- サウンド・音楽を改善
- 来店客を増加
- 客を店へ呼び込む操作を追加
- クラフトと素材価格を再調整
- ダブルタップによるダッシュを追加
- 移動キーの再割り当てに対応
- チュートリアル画面やセーブシステムを改善
特に「ダンジョン」と「店舗」の両方へ手を入れているのが大きい。
最初のデモを触って合わなかった人でも、Demo 2.0では印象が変わる可能性がある。
正式版はダンジョンも店もさらに広がる
開発チームによる発売1週間前の告知では、正式版にはデモより多くのコンテンツが入るとしている。
具体的には、より深いダンジョンバイオーム、新しい敵、大型ボス、多数のアイテム、店舗アップグレードなど。
客との値段交渉にも触れられており、戦闘だけでなく商売側でも判断する場面が増えそうだ。
デモだけでゲーム全体のボリュームを判断するより、「戦闘と店の往復がどこまで長く続くか」を製品版で見たい作品である。

正式版では、デモより深いダンジョンや新しい敵・ボスも追加される予定。画像出典:Steamストア/© Art Games Studio S.A.
日本語対応。まず無料デモから試せる
Steamでは日本語のインターフェイスと字幕に正式対応している。
店の価格やクラフト、アイテム説明まで読むゲームなので、ここが日本語対応なのはありがたい。
さらに無料デモが残っているため、戦闘の手触りや店経営のテンポが自分に合うかは購入前に確認できる。
現時点では製品版レビューがまだないので、気になっているならまずDemo 2.0を触るのが一番確実だと思う。
気になるのは、正式版でどこまで安定するか
Demo 2.0はかなり大きな改善が入った一方、Steam Discussionsでは発売直前まで細かな不具合報告も出ている。
たとえば武器ラックへ複数アイテムを置いた際の消失や、家をアップグレードした際にラック内のものが消えたという投稿がある。
ただし、これはあくまで発売直前のデモ・コミュニティ報告であり、正式版でも同じ問題が残るとは限らない。
むしろDemo 2.0自体がフィードバックを受けた大規模改修なので、発売版でどこまで修正・安定しているかはレビューが出始めたら確認したいところ。
価格について質問しているユーザーもいるが、記事公開時点では日本ストアで販売価格を確認できない。ここもアンロック後に追記したい。
Moonlighter系が好きなら気になる一本
構造だけを見ると、「ダンジョンで戦利品を集め、店へ持ち帰って売る」という意味で『Moonlighter』を思い出す人は多そうだ。
ただ、『Fell & Sell』は一人称3Dのアクションになっているので、プレイ感はかなり違う。
見下ろし型の軽快なアクションというより、自分でダンジョンへ入り、目の前の敵を殴り、棚へ商品を並べ、客の様子を見る。
ダンジョン探索も店舗経営も、もう少し自分の手で直接やりたい人向けという印象だ。
まとめ
『Fell & Sell』は、一人称ハクスラ・ローグライクと店舗経営を直接つないだ新作。
ダンジョンで戦利品を集め、生きて持ち帰り、クラフトして店で売る。稼いだ利益で商売を広げたら、さらに危険なダンジョンへ向かう。
発売直前にはDemo 2.0で戦闘・店舗・最適化まで大きく手が入り、日本語にも対応済み。正式版では新しいダンジョン、敵、ボス、商品、店舗アップグレードも増える予定だ。
個人的には、**「次の装備が欲しい」ではなく「店の棚を埋めたいからダンジョンへ行く」**という動機がかなり好き。
発売後に内容が見えてきたら、序盤の店づくりや持ち帰るものを整理した攻略メモも作りたい。


